帰る家
今日久しぶりに夜の散歩へ行ってきた。
秋の夜の風が心地よくて外へ誘われた。
いつも通りの公園へ行って、気持ちいい汗と一緒に帰る
それで、いつもなら流れのまま玄関を開けているのだが、今日は庭のベンチに座りたくなった。
家に居たのはお父さんの声とテレビの人
普段家からこう眺める事がないから、俯瞰して
家を見ていた。
いつもの自分ならこの家の一部なんだが、その時自分と家を切り離して見ていた。
家の物音、食べる音、食器の音、テレビの音
それを聞いていた。
いつも家の中で過ごしている時は家と一体となっているから分からないところがある。
家の雰囲気とか親は何故家に帰ってくるのだろうか。とかを考え深かった。
家に帰るって言う行為は皆慣れてしまっていて、当たり前だけど、よくよく考えれば僕たちは何処へ行ったって良いし。そこに集まらなくて良いのに何故人は帰るのか。
そこで自分も家に帰り、まず浴槽を溜めようとおもった。
汗が乾いて寒くなった身体を芯から温めたかった。
家に帰ったらお風呂に入るのは幸せだなと感じる瞬間だ。
それと、外では気を少し張っていたのが、家に帰ったらいつもの自分に戻っていた気がした。
欲を素直に表現できる場所だと改めて思う。
いつも慣れてしまっている家族の関係も俯瞰して外から見ることで気づかない所が発見できるかもしれない。
それで家とは何かというと人が作り出す、帰りたい、温かさを求めたり、欲を求めたり、自分を表現する事。
もし、実家や2人暮らししてる時、家の前で立ち止まって家の音、雰囲気を感じで欲しい。
自分が家の一部になってない時に、今の家を見て感じていつもない違った感性が働くかもしれない。
それと自分は何故ここて生活しているのだろうかを家から離れて考えるのも面白い。
固定概念の考え方とか見えて面白い。
逆に外のどこだって住める気さえもする。
それで、俺が家に求めるのは温かいお風呂!
帰ったら身体を温めたい!
それと、帰ったら人やペットがいるとホッとしたり、帰りたくなる。
それと寝る所が有ればよし。